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教務長に聞く2018年ゼミ期の実践課題

教務長に聞く2018年ゼミ期の実践課題

「基礎履修期」の折り返し地点を過ぎ、いよいよ次の学修期「ゼミ期」の始まりが見えてきました。
そこで、松本直樹教務長に、今年度のゼミ期における実践課題と学びの在り方について聞きました。
また、本校が長年取り組み続けてきた課題発見解決型学習「PBL(プロジェクトベースドラーニング)」の意義についても、お話ししていただきました。



信州トラベルライン.jpg

 2015年にJR東日本との連携で行った駅ビルと駐車場間の通路装飾デザイン



<インタビュー> ゼミ期における実践課題と学びの在り方


─── まず初めに、そもそも「ゼミ期」とは一体なんなのか、そのことからお尋ねしてもよろしいでしょうか?

松本: 長野美術専門学校では、年間の学びを3つの期間に分けて、4月〜7月を「基礎履修期」、8月〜10月を「ゼミ期」、11月〜3月を「総合制作期」としています。「基礎履修期」は、文字通り学生が個々に基礎力を高める時期であり、「総合制作期」は1年間の学びを「美専展」という舞台に向けて集大成していく期間です。
その中間にあたる「ゼミ期」では、「基礎履修期」で培った基礎力を土台に、集大成となる「総合制作期」に向けて「デザイン」「映像」「アニメキャラクター」「ファインアート」「イラストレーション」の5つの分野の専門性を深める「ライン別ゼミ」授業が中核となる修学期となっています。

─── 「総合制作期」という目標地点に向かって、基礎から始めた学びをより応用的に深めていく学びの期間が「ゼミ期」なのですね?

松本: はい。言い換えれば、より「実践的な」学びを行う期間とも言えます。


松本: ゼミは「ゼミナール(=seminar)」の略称で、共通の研究テーマを持つ学生が、そのテーマの先達である講師を中心に構成されたグループ授業のことです。大学では一般的な授業形式ですが、専門学校でこれを導入しているところは珍しいかもしれませんね。5つの
「ライン別ゼミ」に、それぞれの専門領域を志す1・2年次の学生たちが垣根を超えて集まり、専門性の学びを深めるようになっています。


z_sub_01.jpgライン別に行われるゼミ


松本: そして多くのゼミで「PBL(Project Based Learning:課題解決型学習)」に取り組みます。
「PBL(課題解決型学習)」は、身近な問題や事例を素材としながら、具体的な問題解決に向けてチームでおこなっていく学習方法です。従来の形態による学びの重要性は不変ですし、本校にもそうした学びの授業はあります。しかし、現代の社会においてより必要とされる能力は、よりリアルな問題に対峙し、その解決過程に参画することで実践的思考を鍛える学びの在り方なのです。

松本:そもそもPBLは、本校においては、今のように教育手法としてs取り上げられる以前から、挑戦的に取り組み続けていたものです。当初の代表的な取り組みとしては、長野電鉄との連携で「正しい電車の乗り方」がありました。それ以来、実績が確実に積み上がりつつあり、昨年は長野県企画部人権・男女共同参画課との連携による「人権ポスター」の制作や、須坂市観光協会との連携による「スコウを包もうプロジェクト」の企画・提案、NPO法人長野国際友好協会との連携による「Foodiconプロジェクト」などを教務体系により自然なかたちでとりいれ、無理なく学習成果を挙げていると思っています。これらの中には、すでに地域の皆様へ向け発信されたり、プロダクト化されたものもあります。



pbl_densha4.jpg2006年に長野電鉄との連携で行った「正しい電車の乗り方」車内吊りポスター

  

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「人権ポスター」制作におけるクライアント(長野県人権男女参画課)からのオリエンテーション

2017年度の「人権ポスター」記事 >

 

─── 最後になりますが、これまでに積み重ねてきた実績を踏まえて、松本先生が今年度の「ゼミ期」での学びで学生たちに求める姿とは何でしょうか?


松本: 美専での「学びを得る場」は、キャンパス内にとどまりません。
「ゼミ期」では、先に紹介した「ライン別ゼミ」授業の他に、学内外のインターンシップや、ボランティアも含めた外部企業や団体などから依頼される課外活動のチャンスも増えます。

本校では課外活動も「学びを得る場」だと捉えています。ですから、こうした課外活動の情報が集まり、学生のみなさんへ提供するのも学校の重要な役割だと信じています。
それぞれの学生のみなさんには、柔軟に、そして主体的に、自身が経験を得て成長するチャンスとして、積極的にこの「ゼミ期」を過ごして欲しいと願っています。




2018年の夏、そして秋へ...と、長期間に渡って繰り広げられる「ゼミ期」。松本先生の願いどおり、学生たちはこの期間を十分に活用し、クリエイティブワークの学びを深めていくことでしょう。
今年度もゼミ期の動向から目がはなせません。

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